外壁の雨だれが発生する原因や対策方法を外壁塗装会社のプロが解説!注意点や汚れの落とし方もご紹介
外壁の雨だれが発生する原因
外壁に雨だれが発生する理由を、原因とその影響による被害について詳しく説明していきます。
1. 雨水の流れ方
原因
雨が降ると屋根や外壁を伝って水が流れます。
このとき、外壁のデザインや形状、勾配などによって水が特定の部分に集まりやすくなります。
例えば、窓枠や装飾部分の下などが該当します。
影響
水が集まった部分では乾燥するときに水分が蒸発し、その後に残る微細な汚れや鉱物が蓄積します。
これが繰り返されると、雨だれのような痕跡が残ります。
2. 外壁の素材
原因
外壁の素材は雨だれの発生に大きく影響します。
例えば、セメント系の外壁やモルタルは吸水性が高く、水分を含みやすいです。
一方、タイルやガラスのような非吸水性の素材は水をはじきますが、その表面で水が留まることで汚れが目立ちやすくなることもあります。
影響
吸水性の高い素材は、水分を含んだ部分が乾燥するとシミのようになりやすいです。
また、非吸水性の素材でも表面に汚れが付着しやすい場所では雨だれが目立ちます。
3. 外壁の汚れ
原因
外壁がほこりや泥、排気ガスのすすなどで汚れていると、その部分に水が留まりやすくなります。
特に都会の住宅や交通量の多い場所では、空気中の汚れが外壁に付着しやすいです。
影響
汚れた部分に水がかかると、その汚れが水と一緒に流れ落ちますが、一部は外壁に残ります。
これが繰り返されることで、雨だれが目立つようになります。
4. 雨どいの問題
原因
雨どいが詰まっていたり、適切に設置されていないと、雨水が外壁に流れ込むことがあります。
落ち葉やゴミが詰まると、雨どいの排水能力が低下し、溢れた水が外壁に直接流れ込みます。
影響
雨どいの不具合があると、特定の場所に水が集中しやすくなり、そこに雨だれが発生します。
また、雨どいの接合部や継ぎ目からの漏れも原因となります。
5. 施工の問題
原因
外壁の施工が不十分であった場合、例えばシーリング材の劣化や隙間があると、そこから雨水が浸入しやすくなります。
また、外壁材の継ぎ目や接合部分が正しく処理されていない場合も同様です。
影響
雨水が外壁の内部に浸入し、そこから漏れ出すことで雨だれが発生します。
特に古い建物や施工品質が低い場合に見られる問題です。
外壁の雨だれの対策方法
外壁の雨だれ対策は建物の美観を保ち、外壁の劣化を防ぐために重要です。下記は雨だれ対策の方法となりますので、気になる方は早めに検討しましょう。
1. 雨樋の設置とメンテナンス
- 屋根からの雨水を効率的に排水するために、しっかりとした雨樋を設置しましょう。
- 定期的に雨樋に溜まった落ち葉やゴミを取り除き、詰まりを防ぎます。
2. 防水塗装の適用
- 外壁に防水塗料を塗ることで、雨水の浸透を防ぎます。防水塗料は数年ごとに再塗装する必要があります。
3. 雨だれ防止のためのアタッチメント
- 雨水が外壁に直接当たらないようにするための滴受け板(ドリップレール)の設置をおすすめします。
- 窓やドアの上にエプロン板を設置し、雨水が直接外壁に当たるのを防ぎます。
4. 外壁材の選定
- 耐水性の高いサイディングやタイルなどの外壁材を選び、雨だれによるダメージを軽減します。
5.対策部材の使用
ツタワンDⅡ/ツタワンD
伝い水防止水切りを使用すると、伝い水による壁面の汚れを防ぐことができます。下記のように窓サッシの下部に取り付けて使用します。
出典:ケイミュー株式会社 |防水部材|ツタワンDII/ツタワンD
6. 整地と排水設備
- 建物の周囲の地面を整地し、雨水が建物に向かって流れないようにします。
- 建物周囲に排水設備を設置し、地面に浸透する雨水を効率的に排水します。
7. 定期的な点検とメンテナンス
- 外壁の定期点検を行い、早期に問題を発見して対策を講じます。
- 雨だれが見られた箇所や外壁の損傷が見られる箇所は迅速に修繕します。
外壁の雨だれを落とす方法
1. 水洗い
まずは、ホースを使って水をかけて表面の汚れを落とします。
これだけでもかなりの汚れが取れることがあります。
2. 洗剤を使う
家庭用洗剤(食器用洗剤など)を使って掃除をします。
手順
- 洗剤と水を混ぜた溶液を作ります(目安として洗剤1:水5の割合)。
- 柔らかいブラシやスポンジを使って、溶液を汚れた部分に塗布し、軽くこすります。
- その後、ホースで洗剤を洗い流します。
3. 専用クリーナーを使う
市販されている外壁用のクリーナーを使うことも効果的です。
手順
- 製品の指示に従ってクリーナーを希釈します。
- スプレーボトルに入れ、汚れた部分にスプレーします。
- 数分待ってからブラシでこすり、最後に水で洗い流します。
4. 高圧洗浄機を使う
高圧洗浄機を使うと、強力な水圧で汚れを効果的に落とすことができます。
手順
- 高圧洗浄機を準備し、水圧を適切に調整します。
- 汚れた部分に水をかけ、汚れを落とします。
- 注意点として、あまり強い水圧は外壁を傷める可能性があるため、適度な水圧で行うことが大切です。
5. 重曹を使う
重曹は環境に優しく、掃除に効果的なクリーニング剤です。
手順
- 重曹と水を混ぜてペースト状にします。
- スポンジやブラシでペーストを汚れた部分に塗り、軽くこすります。
- その後、水で洗い流します。
また、どの方法でも安全に作業を行うためにゴム手袋や保護メガネを着用し、適切な準備を行うことをお勧めします。
外壁の雨だれが発生しやすい場所
外壁の雨だれが発生しやすい場所はいくつかあります。主に以下のような場所が該当します。
1. 屋根の軒先
屋根から流れ落ちる雨水が、外壁に伝わって汚れが発生しやすい場所です。
特に、軒先に適切な排水設備がない場合や、排水設備が詰まっている場合に汚れが広がりやすくなります。
2. 雨樋の周辺
雨樋が詰まっていると、雨水が溢れて外壁に流れ落ちます。
このため、雨樋の周りは特に雨だれの汚れが発生しやすいです。
3. 窓の下
窓のサッシや窓枠に雨水が溜まり、それが外壁に流れ落ちることで雨だれが発生します。
特に、窓の排水機能がうまく働いていない場合に、汚れが目立ちやすくなります。
4. ベランダやバルコニーの下
ベランダやバルコニーの排水が不十分だと、そこから流れ落ちる雨水が外壁に沿って伝わり、雨だれの汚れが発生します。
5. エアコンの室外機周辺
エアコンのドレンホースから出る水が外壁に伝わり、雨だれの汚れが発生することがあります。
特に、室外機が設置されている場所の外壁は注意が必要です。
6. 外壁の接合部や継ぎ目
外壁の継ぎ目や接合部は、雨水が溜まりやすく、そこから汚れが広がることが多いです。
シーリングの劣化や隙間が原因となる場合もあります。
これらの場所は、雨水が伝わりやすく、汚れが蓄積しやすい場所です。
定期的なメンテナンスや清掃を行うことで、雨だれの汚れを防ぐことができます。
外壁の雨だれを自分で掃除する際の注意点
外壁の雨だれを自身で掃除する際には、いくつかの注意点があります。
安全かつ効果的に掃除を行うために、以下のポイントに気を付けてください。
1. 安全対策
- はしごや足場の使用:高所での作業になる場合が多いため、安定したはしごや足場を使用してください。必ず足場をしっかり固定し、バランスを崩さないように注意します。
- 安全装備:ゴム手袋、保護メガネ、作業用の長袖シャツとパンツを着用し、万が一の事故に備えましょう。
2. 適切な洗浄剤の選定
- 外壁の素材に適した洗剤:外壁の素材に適した洗浄剤を選びましょう。誤った洗剤を使うと、外壁を傷める可能性があります。
- 洗剤の使用方法:洗剤の使用方法をよく読み、希釈の割合や使用時間を守るようにします。
3. 高圧洗浄機の使用方法
- 水圧の調整:高圧洗浄機を使用する場合、水圧が強すぎると外壁を傷つける可能性があるため、適切な水圧に調整してください。
- 適切な距離:ノズルと外壁の距離を保ち、近づけすぎないように注意します。
4. 環境への配慮
- 周囲の保護:周囲にある植物や物品が洗剤や汚水で汚れないように、ビニールシートなどでカバーします。
- 排水の確認:洗浄後の排水が適切に流れるようにし、詰まりや溢れがないか確認します。
5. 手順の確認
- 事前準備:掃除を始める前に、必要な道具や洗剤をすべて揃えておきます。
- テスト洗浄:まずは目立たない場所でテスト洗浄を行い、洗剤や方法が適切か確認します。
6. 作業時間と天候
- 作業時間:晴れた日や風の少ない日に作業を行うのが望ましいです。雨の日や強風の日は避けましょう。
- 休憩の確保:長時間の作業は疲労や集中力の低下を招くため、適度に休憩を取ります。
7. 劣化部分の確認
- シーリングや外壁の劣化:掃除中にシーリングや外壁の劣化部分を見つけたら、適切に補修することも大切です。補修を怠ると、再び汚れが発生しやすくなります。
これらの注意点を守ることで、外壁の雨だれを安全かつ効果的に掃除することができます。
外壁の雨だれを業者に依頼する場合の費用感
外壁の雨だれの掃除を業者に依頼する際の費用は、以下の要素によって異なりますが、一般的な費用感をお伝えします。
1. 費用の内訳
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作業範囲の広さ:外壁全体か部分的な掃除か、建物の大きさによって費用が変わります。
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外壁の素材:外壁の種類(サイディング、タイル、コンクリートなど)によって、使用する洗剤や手法が異なるため、費用に影響します。
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汚れの程度:汚れがひどい場合や特殊な汚れ(カビ、藻など)の場合、追加の作業や特別な洗剤が必要となり、費用が増加することがあります。
2. 一般的な費用
以下は一般的な高圧洗浄の金額の目安です。
実際の費用は業者によって異なるため、見積もりを依頼して比較することをお勧めします。
-
高圧洗浄:20,000円〜+足場代(※施工の位置が高い場合)
3. 業者選びのポイント
-
信頼性:口コミや評判を確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
-
見積もりの比較:複数の業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較しましょう。
-
保証:作業後に問題が発生した場合の保証内容を確認することも重要です。
- 最寄りの会社:地域密着型でショールームを構えている会社は、施工後のアフターフォローもしっかりしており、安心できます。
4. 問い合わせの際のポイント
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具体的な状況の説明:外壁の汚れの範囲や程度、建物の構造などを詳しく説明し、正確な見積もりを得るための情報を提供します。
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作業内容の確認:何が含まれているのか、追加費用が発生する条件は何かなどを事前に確認しておくことが重要です。
以上のポイントを参考にして、業者選びを進めて行きましょう。
まとめ
上記で紹介した内容をもう一度おさらいしましょう。
1. 発生原因と発生しやすい場所
発生原因:雨水が外壁に伝わり、汚れやカビが発生することが主な原因です。
特に排水設備の不備や、シーリングの劣化が原因となることがあります。
発生しやすい場所:
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屋根の軒先
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雨樋の周辺
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窓の下
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ベランダやバルコニーの下
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エアコンの室外機周辺
-
外壁の接合部や継ぎ目
2. 自身で掃除や対策する方法
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水洗い:ホースを使って表面の汚れを洗い流します。
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洗剤使用:家庭用洗剤や専用クリーナーを使い、ブラシやスポンジでこすります。
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高圧洗浄機:適切な水圧で外壁を洗浄します。
- 対策部材の使用:伝い水防止水切りを使用して外壁の汚れを防ぎます。
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重曹:重曹ペーストを使用して汚れをこすり落とします。
3. 掃除する際の注意点
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安全対策:はしごや足場の使用、安全装備の着用。
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適切な洗浄剤の選定:外壁の素材に適した洗剤を使用。
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高圧洗浄機の使用方法:水圧の調整と適切な距離の保持。
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環境への配慮:周囲の保護と排水の確認。
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作業時間と天候:晴れた日や風の少ない日を選び、適度な休憩を取る。
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劣化部分の確認:シーリングや外壁の劣化部分の補修。
4. 業者に依頼する際の費用
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高圧洗浄:20,000円~+足場代(※施工の位置が高い場合)
5. 業者選びのポイント
-
信頼性:口コミや評判を確認。
-
見積もりの比較:複数の業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較。
-
保証:作業後の保証内容を確認。
6. 問い合わせの際のポイント
-
具体的な状況の説明:外壁の汚れの範囲や程度、建物の構造などを詳しく説明。
-
作業内容の確認:含まれる内容や追加費用が発生する条件を確認。
これらの情報を基に、外壁の雨だれに適切に対処してください。
カナルペイントでできること
ここまで外壁の雨だれについて紹介しましたが、もちろんカナルペイントでもご対応は可能です。
現在の状況や将来的な予定も含めて、お客様に寄り添ったご提案をさせていただきます。
この記事を読まれた方も、お困りごとなどあればぜひカナルペイントにご相談ください。
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